センター大学 国際文化学科3年 松尾歩 <4号 2023年3~4月>

1. 初めに

センター大学で過ごす時間は残り2週間ほどになり、テスト期間も近くなっているためか毎日があっという間に過ぎているような気がします。季節は春を迎え、少しずつ暖かくなり、外でご飯を食べたり勉強したりする人々を見ると、異国の地で生活していることを改めて実感します。日本にはない風景や人々を見ることがもうすぐなくなると考えると少し寂しさが増しますが、今はこの学期を最後までやり遂げることだけで精一杯です。今回は授業外のことやセンターでの生活について説明していきたいと思います。

2. 授業外の生活

自然

私は授業が午前中に集中しているため、比較的午後の時間は予習や課題、自由時間や異文化体験に使っています。ただ予習や課題に多くの時間を費やしてしまうため、机に向かう時間が長くなってしまうのは否めません。基本的に、課題はMoodle(Centre Net)という県大でいうYPU Portalにあたる場所に提出します。課題や授業について、教授とのやり取りもこのMoodleを使って行うことができるためとても便利です。授業に関してだけでなく、年間予定であったり施設に関してであったり、様々な情報が集められ整理整頓されているため、とても便利です。私がその中でもとても良いと思っているものが一つあります。それはセンター大学の図書館のサイトです。県大で図書館のサイトを使ったことがなく、とても画期的だと思ったので少し紹介します。センター大学の図書館のサイトでは、蔵書の検索、貸出予約など多くの図書館のサイトと同じ機能があるのと同時に、エッセイや論文のために役立つ機能がたくさんあります。Google Scholarという本や論文の検索ができるものありますが、それと同じような役割も担っています。個人的にはGoogle Scholarよりも信ぴょう性が高いため、とても気に入っています。さらに、自分の履修している科目の教授が薦める本や論文などがまとめてあり、最終論文などを書く際にとても助かっています。

また、私はできるだけ運動するように心がけています。センター大学には運動用の施設がたくさんあるため、学生は様々な運動をすることができます。学生はジムを無料で使うことができる上、機材もたくさんあり、多くの学生が好む場所です。ジムの隣には体育館があり、バスケットボール、バドミントン、フットサル、バレーボールなど様々な球技を楽しむことができます。他にも卓球やビリヤードをすることができる施設もあるので、楽しみ方は様々です。プールで泳ぐこともできると聞いたことがありますが、試したことがないため本当かどうかは分かりません。

そして、センター大学にはコンボケーションという講話やコンサートなどに行くことで単位を得ることができる仕組みがあります。交換留学生は取る必要がないとのことでしたが、行くことはできるため、気分転換にはちょうど良いと思います。私はこれまでにオーケストラのコンサートと合唱、楽器単体の演奏会を見に行ってきましたが、どれもとても素晴らしかったです。またダンスのコンサートに出演し、とても良い経験ができたと感じています。

3. センターの学生

センターの学生はとても勉強熱心で、クラブ活動や遊びにもたいへん力を入れている印象です。センター大学では、先ほど述べたコンボケーションの他にもたくさんのアクティビティがあり、様々な国の文化体験をすることができます。私が参加したのは「Holi」と呼ばれるヒンドゥー教のお祭りで、簡単に説明すると、色のついた粉を掛け合います。私は全くその伝統・習慣に触れたことがなかったため初めはとても困惑しましたが、友人の説明や周りの人がすることをまねることで何とか流れについて行きました。顔や服が色まみれになるという悲惨な目に遭いましたが、友人の文化を実際に体験し楽しむことができ、本当に良かったと感じています。

また私は映画を見に行きました。センターの大学生は、Movie Nightと言って一カ月に一度映画を無料で見ることができます。夜12時からの上映ですが、多くの学生で賑わい、とても良い経験ができたと思います。

Holi中の松尾さん

日本の映画館で映画を見るときはとても静かでだれも喋らないような環境ですが、アメリカの映画館では、アメリカ人のリアクションが大きく、とてもにぎやかです。私は驚きながらも、この雰囲気もまたいいなと感じました。私はそこまで多くこれらのアクティビティに参加しているわけではないのですが、参加すると日常的に日本で見る光景とは一味違う体験をすることができるため、異文化を体験したい方にはおすすめです。他にもイースターの時期の祭りや、出店、音楽のライブなどがあったと聞いたことがあります。本当に様々なアクティビティを体験できると思うので、興味のあるものに行ってみるときっと様々な人とも交流ができる思います。

4. 日々の生活

最近はやはり勉強ばかりの毎日で、「楽しい」や「嬉しい」といった感情が乏しいような気がします。唯一、そんな心を軽くするために心がけていることは食堂のごはんを一口食べて「おいしい」と言うことです。常においしいとは言えませんが、おいしいと思えるように心がけています。そんな中でも日々会う友だちの姿を見ると自分も頑張らなければと思います。語学の進歩はいまだに自分ではわかりませんが、多くの人と会話をすることが増えてきたように思います。私は好んで人と話をする方ではありませんが、以前と比べて話す量、人数ともに増え続けているような気がします。センター大学はそこまで規模が大きくないため、顔なじみが増える速度が速いです。私は人の名前を覚えるのが苦手ですが、会話をたくさんすることは語学成長に必須だと思うため、留学をしたい人はなるべく人と話すよう心がけると良いと思います。

滞在中に見た風景

ただ自分のように人と話すことがあまり好きではなく、会うこともあまり好きではないという人は、無理をする必要はないと思います。留学だからと言ってこうしなければならないというものはないため、自分の心の声に従って良いと思います。

5. 最後に

残り少ない時間で、テスト期間でもあるため、いつもより勉強ばかりの毎日ですが、最後まで自分らしくいられるように精一杯頑張りたいと思います。

滞在中に見た風景2